メニュー

急性低音障害型難聴

急性低音障害型難聴は、ある日突然、低い音だけが聞こえにくくなったり、耳の中に水が入ったような詰まった感じがしたりする病気です。東京都江戸川区の西小岩にある、すぎやま耳鼻咽喉科クリニックでは、こうした「聞こえの違和感」を訴えて来院される患者さんを数多く診療しております。当院の院長は日本耳鼻咽喉科学会専門医として、豊富な臨床経験に基づいた的確な診断と、患者さんの生活背景に寄り添った治療を大切にしています。急性低音障害型難聴は、特に働き盛りの世代や女性に多く見られる疾患であり、過労や睡眠不足、精神的なストレスが発症の引き金になることがよくあります。放置してしまうと、症状が固定してしまったり、再発を繰り返してメニエール病へ移行してしまったりするリスクもあるため、早期の診断と適切な処置が非常に重要です。小岩駅北口から徒歩1分という立地を活かし、お仕事帰りやお買い物のついでに気軽にお立ち寄りいただける環境を整えています。聴力検査などの専門的な設備を用い、私たちが全力で皆さんの耳の健康をサポートいたしますので、少しでも異変を感じたら、迷わず当院へご相談ください。

急性低音障害型難聴の症状について

この病気の最大の特徴は、文字通り「低い音の周波数だけ」が聞こえにくくなることです。一般的な難聴とは異なり、高い音は聞こえているため、自分自身でも難聴であることに気づきにくいという側面があります。しかし、日常生活の中で次のような独特な違和感を覚えることが多いのが臨床上の特徴です。

低音域が聞き取りにくい感覚

男性の低い声が聞き取りにくくなったり、換気扇のブーンという音や冷蔵庫の駆動音がいつもより静かに感じられたりします。また、音楽を聴いているときにベースの音やドラムの低音が抜けて聞こえるような感覚を覚える方もいらっしゃいます。こうした低い音の聞き取りにくさは日常生活の中で見逃されがちですが、非常に重要なサインです。

耳閉感(耳が詰まった感じ)

多くの患者さんが訴えるのが、耳の中に薄い膜が張ったような感じや、飛行機に乗ったときのようなツーンとする詰まった感覚です。これを医学用語で耳閉感(じへいかん)と呼びます。単なる耳垢の詰まりだと思って放置される方も多いのですが、実際には内耳という耳の奥の異常であるケースが大半です。

自声強聴と補充現象

自分の話し声が耳の中で大きく響いて聞こえる「自声強聴(じせいきょうちょう)」という症状が出ることがあります。また、特定の音が不快に大きく聞こえる「補充現象(ほじゅうげんしょう)」が現れることもあり、これが原因で騒がしい場所が苦手になったり、食器がぶつかる音が耳に障ったりすることもあります。これらは内耳の不調を示唆する重要な症状です。

耳鳴りとめまいの有無

低い音で「ゴー」とか「ボー」という耳鳴りが伴うこともあります。一方で、この急性低音障害型難聴は、激しい回転性のめまいを伴わないのが一つの診断基準となります。もし強いめまいが同時に起きている場合は、別の病気の可能性を考慮する必要があります。

急性低音障害型難聴の原因について

なぜ突然、低い音だけが聞こえなくなるのでしょうか。そのメカニズムは完全には解明されていませんが、現在最も有力な説は、耳の奥にある内耳(ないじ)のむくみであると考えられています。

内リンパ水腫(耳のむくみ)

私たちの耳の奥にある内耳には、リンパ液が満たされています。このリンパ液のバランスが崩れ、液が増えすぎてしまった状態を内リンパ水腫と呼びます。例えるなら、耳の奥がパンパンにむくんでいる状態です。このむくみが、音を感じ取るセンサーである有毛細胞(ゆうもうさいぼう)を圧迫し、特に低音を感じる部位に影響を及ぼすことで難聴が起こります。

ストレスと生活習慣の関連

内リンパ水腫を引き起こす大きな要因として、自律神経の乱れが指摘されています。当院を受診される患者さんの多くも、発症の直前に過度なストレスを感じていたり、慢性的な睡眠不足が続いていたりすることが非常に多いです。精神的な緊張状態が続くと血管が収縮し、内耳への血流が悪化してリンパ液の代謝が滞るのではないかと推測されています。

その他のリスク因子

直接的な原因とは言い切れませんが、天候や気圧の変化が体調に影響を与えることもあります。また、水分の摂取不足や、逆に過剰な塩分の摂取などがむくみを助長する場合もあります。江戸川区周辺にお住まいの患者さんでも、季節の変わり目や台風の時期などに、耳の不調を訴えて来院される方が増える傾向にあります。

急性低音障害型難聴の病気の種類について

急性低音障害型難聴は、他のよく似た症状を持つ耳の病気と慎重に区別する必要があります。専門医による正確な診断が必要な理由はここにあります。

メニエール病との違い

耳のむくみが原因であるという点では、メニエール病と同じグループの病気と言えます。しかし、メニエール病が激しいめまいを繰り返すのに対し、急性低音障害型難聴はめまいを伴わないことが一般的です。ただし、この難聴を繰り返しているうちに、徐々にめまいが出現し始め、最終的にメニエール病へと進展してしまうケースもあるため、注意深い経過観察が求められます。

突発性難聴との違い

突発性難聴も突然耳が聞こえなくなる病気ですが、こちらは全音域が聞こえなくなったり、高い音が聞こえなくなったりすることが多く、再発をしないことが特徴です。一方で急性低音障害型難聴は、低音域に限定されることが多く、再発を繰り返しやすいという性質を持っています。当院では聴力検査の結果を時系列で比較し、どちらのタイプに近いかを慎重に判断します。

感音難聴の一種としての位置づけ

急性低音障害型難聴は、音を伝える神経や細胞に問題がある「感音難聴(かんおんなんちょう)」に分類されます。外耳道炎や中耳炎といった「伝音難聴」とは治療法が全く異なるため、内視鏡検査などで中耳の状態を確認しつつ、内耳の機能を精査することが不可欠です。

急性低音障害型難聴の治療法について

すぎやま耳鼻咽喉科クリニックでは、日本耳鼻咽喉科学会専門医である院長の方針のもと、お薬による内科的治療と、生活習慣の改善指導を並行して行います。

薬物療法によるむくみの改善

第一に選択されるのが、内耳のむくみを取り除くためのお薬です。以下の薬剤を組み合わせて処方することが一般的です。

  • 浸透圧利尿剤・・体内の余分な水分を排出させ、内耳のむくみを軽減させるシロップ状のお薬(イソバイドなど)を使用します。
  • ビタミンB12製剤・・傷ついた末梢神経の修復を助けるために服用します。
  • 循環改善剤・・内耳の血流を良くすることで、細胞の活性化を図ります。
  • ステロイド剤・・炎症が強いと考えられる場合や、症状が重い場合に短期間使用することがあります。

生活習慣の見直しと休養

お薬と同じくらい重要なのが、心身の安息です。ストレスが原因であることが多いため、十分な睡眠をとること、リラックスする時間を設けることを強く推奨しています。当院では、患者さんの就労状況や家庭環境などもお伺いし、無理のない範囲での生活改善を提案しています。しっかりと体を休めることが寛解への近道となります。

水分摂取の指導(ウォーターローディング)

意外に思われるかもしれませんが、適度な水分摂取が推奨されることもあります。血液の循環を促し、古いリンパ液の排出を助けるために、1日に決まった量の水を飲むようアドバイスすることもあります。ただし、心臓や腎臓に持病がある方は注意が必要ですので、必ず医師の指示に従ってください。

急性低音障害型難聴についてのよくある質問

Q1.自然に治ることはありますか?

A1.軽い症状であれば自然に回復することもありますが、自己判断は禁物です。放置している間に聴力が固定してしまい、元に戻らなくなるリスクもあります。また、この病気は早期治療ほど回復率が高いことが分かっていますので、違和感を覚えたら数日以内に受診されることをお勧めします。

Q2.再発しやすいと聞きましたが本当ですか?

A2.はい、残念ながら再発しやすい病気です。一度良くなっても、数ヶ月後や数年後に疲れが溜まったタイミングで、再び同じ耳の詰まりを感じることがあります。再発を繰り返すと聴力が徐々に落ちてしまうこともあるため、再発を防ぐための生活管理と、兆候を感じた際の早めの受診が重要です。

Q3.仕事は休まなければなりませんか?

A3.必ずしも仕事を完全に休む必要はありませんが、残業を控える、重労働を避けるといった調整は必要です。ストレスや疲労が最大の敵ですので、意識的にペースダウンを心がけてください。当院では必要に応じて、職場に提出するための診断書を作成することも可能です。

Q4.補聴器を検討すべきでしょうか?

A4.急性の段階では補聴器ではなく、まず治療が優先されます。多くの場合はお薬で聴力が改善するため、最初から補聴器を考える必要はありません。ただし、万が一聴力が戻らず固定してしまった場合には、当院の補聴器相談にて専門的なアドバイスをさせていただくことも可能です。

院長より

耳が詰まった感じや、低い音がこもって聞こえるという症状は、他人からは分かりにくく、ご本人にとっては非常に不安でストレスが溜まるものです。「これくらいで病院に行ってもいいのかな」と遠慮される方もいらっしゃいますが、私たちすぎやま耳鼻咽喉科クリニックは、まさにそうした日常の小さな困りごとを解決するために、ここ小岩の地に根ざしております。私は日本耳鼻咽喉科学会専門医として、常に新しい知見を取り入れつつ、何よりも患者さんが話しやすい、相談しやすい雰囲気づくりを大切にしています。急性低音障害型難聴は、早めに対処すれば十分に改善が期待できる病気です。聴力検査の結果を一緒にお見せしながら、今のあなたの耳で何が起きているのかを分かりやすく丁寧にご説明します。もし、耳の詰まりや聞こえにくさを感じているのなら、どうか一人で悩まずに、当院の扉を叩いてください。地域の皆さんが健やかな毎日を過ごせるよう、私たちが誠心誠意、診察にあたらせていただきます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME