扁桃肥大
東京都江戸川区の小岩駅北口から徒歩1分に位置するすぎやま耳鼻咽喉科クリニックでは、お子さんからご高齢の方まで幅広い年代の「のどの違和感」や「呼吸のしにくさ」に向き合っております。扁桃肥大とは、のどの奥にあるリンパ組織の一種である口蓋扁桃が、通常よりも大きく腫れている状態を指します。扁桃肥大そのものは病気というよりも「状態」を指す言葉ですが、これによって呼吸が妨げられたり、食べ物が飲み込みにくくなったりすることで、日常生活にさまざまな支障をきたす場合があります。当院の院長は日本耳鼻咽喉科学会専門医として、内視鏡検査などを用いた精密な診断を行い、患者さん一人ひとりの症状に合わせた最適な治療方針を提案しております。江戸川区西小岩の地域に根ざしたクリニックとして、いびきや睡眠時の無呼吸、繰り返す扁桃炎など、のどのトラブルに関するお悩みを解決するお手伝いをいたします。扁桃肥大は特に成長期のお子さんに多く見られますが、大人になってから症状が顕在化することもあり、適切な経過観察と治療が重要です。
扁桃肥大の症状について
扁桃肥大によって引き起こされる症状は、その大きさやのどの形状によって多岐にわたります。最も多く見られる症状の一つが「いびき」です。のどの通り道が狭くなるため、呼吸をする際に空気が激しく振動し、大きな音が発生します。特にお子さんの場合、小さないびきであっても睡眠の質を著しく低下させている可能性があるため注意が必要です。
睡眠時の呼吸が不安定になると、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。寝ている間に一時的に呼吸が止まったり、浅くなったりすることで、脳や体への酸素供給が不足します。これにより、日中の強い眠気や集中力の低下、お子さんの場合は成長ホルモンの分泌不足による発育への影響が懸念されます。
また、のどの通り道が狭いことは、呼吸だけでなく食事の際にも影響を及ぼします。「食べるのが遅い」「固形物を飲み込むのを嫌がる」といった様子が見られる場合、実は扁桃肥大による嚥下障害(飲み込みにくさ)が隠れていることも少なくありません。
さらに、肥大した扁桃は細菌やウイルスの温床になりやすく、扁桃炎を繰り返す原因となります。高熱を出す頻度が高い、常にのどに違和感があるといった症状も、扁桃肥大に関連している重要なサインです。
- 睡眠中の激しいいびきや無呼吸状態
- 日中の眠気や落ち着きのなさ
- 食べ物を飲み込むのに時間がかかる
- 口呼吸が常態化している
- 扁桃炎による高熱を繰り返す
扁桃肥大の原因について
扁桃肥大の主な原因は、生理的な要因と病的な要因の2つに分けられます。最も一般的なのは生理的肥大と呼ばれるもので、これは成長過程における免疫反応の一環として起こります。
口蓋扁桃は外部から侵入してくるウイルスや細菌を食い止める「免疫の門番」のような役割を果たしています。特に免疫機能が発達する幼児期から学童期にかけて、これらの組織は活発に働きます。そのため、3歳から7歳頃にかけて扁桃は自然と大きくなり、その後は年齢とともに徐々に小さくなっていくのが一般的な経過です。
一方で、慢性的な炎症が原因で扁桃が肥大したままになるケースもあります。これを習慣性扁桃炎と呼び、細菌感染を繰り返すことで扁桃組織が繊維化し、大人になっても大きな状態が維持されてしまいます。
また、体質的な要因も無視できません。もともとのどのスペースが狭い方や、アレルギー性鼻炎などにより常に鼻詰まりがある方は、口呼吸を繰り返すことでのどが乾燥し、扁桃が刺激を受けて肥大しやすくなる傾向があります。
当院では、内視鏡検査を用いてのどの内部を詳細に観察し、なぜ扁桃が大きくなっているのか、そしてそれが現在の症状にどう結びついているのかを慎重に判断いたします。
扁桃肥大の病気の種類について
扁桃肥大と一口に言っても、医学的にはその大きさや場所、合併する疾患によっていくつかの種類に分類されます。適切な治療を行うためには、どのタイプの肥大であるかを正確に把握することが不可欠です。
口蓋扁桃肥大の度数分類
耳鼻咽喉科では一般的に「マッケンジー分類」という基準を用いて、口蓋扁桃の大きさを評価します。のどの左右の壁からどれだけ中央に突き出しているかによって、1度から3度に分けられます。
- 1度・・扁桃が舌口蓋弓(のどの手前のひだ)から少し突き出している状態
- 2度・・扁桃がのどの中央付近まで張り出している状態
- 3度・・左右の扁桃が中央で接触しそうなほど巨大な状態(接吻扁桃)
3度に近いほど、物理的な閉塞による呼吸障害や嚥下障害が顕著に現れやすくなります。
アデノイド肥大との併発
特にお子さんに多いのが、鼻の奥にある「アデノイド(咽頭扁桃)」の肥大を伴うケースです。口蓋扁桃とアデノイドが同時に肥大すると、鼻からの空気も口からの空気も遮断されてしまい、非常に強い睡眠時無呼吸症状を引き起こします。これにより、常に口をぽかんと開けた「アデノイド顔貌」と呼ばれる特有の顔つきになることもあります。
慢性扁桃炎への移行
扁桃が肥大しているだけでなく、慢性的に細菌が住み着いてしまう状態です。年に数回以上の高熱を出す「習慣性扁桃炎」や、扁桃の炎症が原因で腎臓や皮膚に別の病気を引き起こす「扁桃病巣感染症」などが含まれます。
扁桃肥大の治療法について
すぎやま耳鼻咽喉科クリニックでの扁桃肥大に対する治療は、症状の程度と患者さんのライフスタイルを考慮して決定します。扁桃が大きいからといって、必ずしもすぐに手術が必要になるわけではありません。
保存的治療(経過観察と薬物療法)
生理的な肥大であり、日常生活に大きな支障がない場合は、定期的な経過観察を行います。成長に伴って自然に縮小していく可能性があるためです。鼻詰まりが口呼吸を助長し、扁桃の炎症を悪化させている場合は、抗アレルギー薬や点鼻薬を用いて鼻の通りを良くする治療を優先します。
扁桃炎を起こした際には、抗生剤や消炎鎮痛剤を用いて炎症を鎮めます。当院では日本耳鼻咽喉科学会専門医の知見を活かし、適切な薬剤の選択と服用期間の指導を行っています。
睡眠環境の改善と指導
いびきや軽度の無呼吸がある場合、寝る姿勢の工夫や加湿などの生活指導を行います。特にお子さんの場合は、睡眠時の姿勢を横向きにするだけでも呼吸が楽になることがあります。
手術療法の検討と紹介
以下のような基準に該当する場合は、扁桃摘出術(扁桃を取る手術)を検討する必要があります。
- 重度の睡眠時無呼吸症候群があり、発育や日中の活動に影響が出ている
- 扁桃炎による高熱(38度以上)を年に4回から5回以上繰り返している
- 扁桃肥大による高度な嚥下障害があり、食事が十分に摂れない
- 扁桃病巣感染症(IgA腎症など)の原因となっている
手術が必要と判断される場合には、提携している高度医療機関や大学病院へスムーズにご紹介いたします。術前の検査や診断、術後のアフターケアについては当院で責任を持って対応させていただきます。
扁桃肥大についてのよくある質問
Q1. 扁桃腺は取ってしまっても免疫力に影響はありませんか?
A1. 扁桃は免疫組織の一部ですが、ある程度の年齢(概ね4歳以上)になると、扁桃がなくても他のリンパ組織がその機能を補うため、全身の免疫力が低下することはありません。むしろ、慢性的な感染源となっている扁桃を取り除くことで、風邪を引きにくくなったり、高熱を出さなくなったりするメリットの方が大きいと考えられます。
Q2. 子供のいびきがひどいのですが、様子を見ても大丈夫ですか?
A2. 単なる疲れによる一時的ないびきなら心配ありませんが、毎晩のように大きな音を立てていたり、時々息が止まっているようであれば注意が必要です。睡眠の質の低下は、成長障害や学習意欲の低下を招くことがあります。一度、耳鼻咽喉科での受診をお勧めします。
Q3. 大人になってから扁桃肥大が判明することもありますか?
A3. はい、あります。子供の頃から大きかったものが、加齢による筋力の低下や体重の増加に伴って、いびきや無呼吸という症状として表面化するケースは少なくありません。また、大人になってから扁桃炎を繰り返すことで肥大が進むこともあります。
Q4. 診察ではどのような検査をしますか?
A4. 当院ではまず視診で扁桃の大きさを確認します。さらに、細い内視鏡(ファイバースコープ)を使用して、鼻の奥のアデノイドの状態や、のどの奥の詰まり具合を詳細に観察します。痛みはほとんどありませんので、小さなお子さんでも安心して検査を受けていただけます。
院より
江戸川区西小岩の地域の皆さま、こんにちは。すぎやま耳鼻咽喉科クリニック院長の杉山博です。
扁桃肥大という言葉を聞くと、「すぐに切らなければいけないのか」と不安に思われる親御さんも多いかもしれません。しかし、多くのお子さんにとって扁桃肥大は成長の一過程であり、適切な時期を見守ることで自然と落ち着いていくケースも多々あります。私たちの役割は、その「見守って良い状態」なのか、それとも「早めに対処すべき状態」なのかを、日本耳鼻咽喉科学会専門医としての経験に基づき的確に見極めることです。
当院では、患者さんやご家族のお話をじっくり伺うことを大切にしています。「夜中に何度も起きる」「食事に時間がかかる」「いつも口が開いている」といった些細な変化が、診断の大きなヒントになります。内視鏡検査などを通じて、現在ののどの状態を分かりやすく説明し、納得していただける治療計画を一緒に立てていきましょう。
小岩駅北口から徒歩1分という通いやすい場所にありますので、お買い物ついでや学校帰りなど、気になった時にいつでもお立ち寄りください。スタッフ一同、優しく丁寧な対応を心がけ、皆さまの「のどの健康」を守るパートナーでありたいと考えております。ちょっとした不安でも構いません、どうぞお気軽にご相談ください。
