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真珠腫性中耳炎

東京都江戸川区、小岩駅北口から徒歩1分の場所に位置する「すぎやま耳鼻咽喉科クリニック」です。真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)という病名を聞くと、何か美しい石が耳の中にできるような印象を持たれるかもしれませんが、実際には放置すると非常に怖い側面を持つ病気です。この病気は、耳の垢(あか)が塊となり、それが周囲の骨を少しずつ溶かしながら増大していく性質を持っています。一般的な「中耳炎」とは異なり、自然に治癒することはほとんどなく、進行すると難聴やめまい、さらには顔面神経麻痺などの深刻な合併症を引き起こす恐れがあります。江戸川区西小岩の当院では、日本耳鼻咽喉科学会専門医である院長が、内視鏡検査や詳細な聴力検査を通じて、病状の正確な把握に努めております。みみ・はな・のどの専門クリニックとして、患者さんの不安に寄り添い、適切な治療のタイミングや管理方法を丁寧に分かりやすくご説明いたします。「耳だれがいつまでも止まらない」「片方の耳だけ聞こえにくい」といったお悩みがあれば、どんなに小さなことでもお気軽に当院へご相談ください。

真珠腫性中耳炎の症状について

真珠腫性中耳炎は、初期段階では自覚症状が乏しいことが多く、自分でも気づかないうちに進行している場合が少なくありません。しかし、病状が進むにつれて、特徴的な症状がいくつか現れるようになります。私たちが臨床の現場で患者さんからよく伺う症状をいくつかご紹介します。

繰り返す耳だれ(耳漏)

真珠腫性中耳炎の最も代表的な症状は、慢性的な耳だれです。通常の急性中耳炎であれば、抗菌薬などの治療で短期間に治まりますが、真珠腫がある場合は、一度止まってもすぐに再発したり、数ヶ月にわたってダラダラと続いたりします。また、真珠腫の塊に細菌が感染すると、非常に強い悪臭を放つ「臭い耳だれ」になることが特徴です。江戸川区にお住まいの患者さんでも、「枕に嫌な臭いの膿がつく」といった理由で受診され、検査の結果、真珠腫が見つかるケースも珍しくありません。

難聴と耳の閉塞感

真珠腫が大きくなると、音を伝える役割を担う「耳小骨(じしょうこつ)」という小さな骨を溶かしてしまいます。これにより、音が効率よく内耳に伝わらなくなり、難聴が進行します。最初は「耳が詰まった感じ(閉塞感)」として自覚されることもありますが、徐々に聞こえの悪さがはっきりしてきます。片耳だけに症状が出ることが多いため、電話を反対の耳で受けたときに初めて「あれ、聞こえにくいな」と気づくこともあります。当院では精密な聴力検査を実施し、どの程度の聞こえの低下があるかを詳細に評価いたします。

めまいと顔面神経麻痺

真珠腫がさらに進行し、耳の奥にある三半規管などのバランスを司る器官を破壊し始めると、激しいめまいが生じることがあります。これは病状がかなり進んでいるサインであり、早急な対応が必要です。また、耳の中を走っている顔の筋肉を動かす神経(顔面神経)が圧迫されたり侵されたりすると、顔の半分が動かなくなる「顔面神経麻痺」を引き起こすこともあります。これらは予後(よご - 病気が経過したあとの見通しのこと)に大きく関わるため、早期の発見が何よりも重要です。

真珠腫性中耳炎の原因について

なぜ耳の中に真珠腫という塊ができてしまうのでしょうか。その原因は大きく分けて、耳の構造的な問題と、耳の換気システムである「耳管(じかん)」の機能不全が関係しています。

耳管の機能不全と鼓膜の陥凹

私たちの耳(中耳)は、鼻の奥とつながっている「耳管」という管を通じて、常に気圧の調整を行っています。しかし、慢性的な鼻炎やアレルギー、風邪などが原因でこの耳管の働きが悪くなると、耳の中が「陰圧(いんあつ - 周囲より圧力が低い状態)」になってしまいます。すると、本来外側へ向いている鼓膜が内側の粘膜に吸い寄せられるように凹んでいきます。これを鼓膜の陥凹(かんおう)と呼びます。

上皮(皮膚)の迷入と垢の蓄積

凹んだ鼓膜がさらに深くなり、袋のような形になると、その中に剥がれ落ちた鼓膜の表面の皮膚(上皮)や垢が溜まり始めます。通常、耳の垢は外へと排出される仕組みがありますが、この深い袋の中に閉じ込められた垢は排出されず、徐々に層を成して大きくなっていきます。これが真珠腫の正体です。真珠腫は周囲の骨を溶かす酵素を出す性質があるため、単なる垢の塊以上のダメージを周囲に与え続けます。

炎症の継続というリスク因子

慢性的な炎症が続くことも、真珠腫を悪化させるリスク因子(りすくいんし - ある病気を引き起こす可能性を高める要素のこと)となります。炎症によって増殖能力が高まった上皮細胞は、さらに勢いよく真珠腫を大きくし、耳の奥深く、あるいは脳に近い部分へと侵入していくことになります。このように、鼻の調子が悪い状態を放置しておくことが、巡り巡って耳の深刻な病気につながることもあるのです。小岩駅周辺にお住まいの方で、慢性的な鼻詰まりがある方も、耳の健康のために早めのケアをお勧めします。

真珠腫性中耳炎の病気の種類について

真珠腫性中耳炎は、その発生した経緯や鼓膜のどの部分から始まったかによって、いくつかの種類に分類されます。治療方針を決定する上でも重要な分類となります。

  • 先天性真珠腫(せんてんせいしんじゅしゅ)・・生まれつき中耳の中に皮膚の成分が閉じ込められてしまったものです。鼓膜自体はきれいに見えることが多いのですが、当院の内視鏡検査などで鼓膜を透かして見たときに、白い真珠のような塊が見つかることで診断されます。お子さんの検診などで偶然発見されることもあります。
  • 後天性真珠腫(こうてんせいしんじゅしゅ)・・大人から子供まで幅広く見られ、耳管の機能不全などが原因で生じるものです。これには、鼓膜の上の部分(弛緩部)が凹んでできる「弛緩部型」と、鼓膜の広い範囲が凹んでできる「緊張部型」があります。

特に後天性のタイプは、長年の慢性中耳炎を経て形成されることが多く、放置すると着実に進行していくのが特徴です。また、以前に中耳炎の手術を受けた後に、再び皮膚の成分が入り込んで再発するタイプも存在します。当院ではマイクロスコープや内視鏡を用いて、どのタイプの真珠腫であるかを慎重に見極めます。

真珠腫性中耳炎の治療法について

真珠腫性中耳炎の治療において最も理解していただきたいことは、お薬だけで根本的に治すことはできないという点です。真珠腫は「腫瘍」ではありませんが、周囲の骨を破壊しながら進むため、物理的に取り除く必要があります。

保存的治療(応急処置と管理)

当院のようなクリニックで行う治療の第一歩は、耳の中を清潔に保つことです。耳だれが出ている場合は、溜まっている膿をきれいに吸引し、抗菌薬の点耳薬や内服薬を使用して炎症を抑えます。これにより、一時的に症状が和らぐ「寛解(かんかい - 病状が落ち着いて安定すること)」の状態になることもあります。しかし、真珠腫の本体が残っている限り、再発のリスクは常に付きまといます。当院では定期的な清掃と経過観察を行い、手術のタイミングを適切に判断します。

手術治療(根本解決)

病状が進行している場合や、再発を繰り返す場合には、手術治療が選択されます。手術の目的は主に2つあります。1つは真珠腫を完全に取り除いて再発を防ぐこと、もう1つは壊された耳小骨などを再建して「聞こえ」を改善すること(鼓室形成術)です。手術は全身麻酔で行われることが一般的で、入院が必要となります。当院では、江戸川区近隣の高度医療機関や大学病院と密接に連携しており、手術が必要と判断した場合には、信頼できる専門病院を速やかにご紹介いたします。

術後の定期メンテナンス

手術が終わればすべて完了というわけではありません。真珠腫性中耳炎は、手術後も数年から十数年にわたって再発しないかチェックを続ける必要があります。手術後の経過が落ち着いた患者さんについては、当院にて定期的な耳の清掃や内視鏡チェックを引き継ぐことが可能です。駅からのアクセスが良い小岩駅北口徒歩1分の当院を、手術後の「かかりつけ」として利用される患者さんも多くいらっしゃいます。

真珠腫性中耳炎についてのよくある質問

Q1. 痛みがないのですが、それでも放置してはいけないのですか?

A1. はい、真珠腫性中耳炎は痛みを感じにくい病気です。痛みがないまま周囲の骨が溶けていき、突然めまいや顔面神経麻痺が起こることもあります。「痛くないから大丈夫」と自己判断せず、繰り返す耳だれや聞こえの違和感がある場合は、必ず専門医を受診してください。

Q2. 子供の中耳炎が真珠腫になることはありますか?

A2. あります。特にお子さんは耳管の機能が未発達なため、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)を繰り返しやすく、それが原因で鼓膜が凹んで真珠腫に移行することがあります。子供の真珠腫は大人よりも進行が早い傾向にあるため、注意深い観察が必要です。

Q3. 手術をすれば必ず聞こえるようになりますか?

A3. 手術の第一の目的は、真珠腫による破壊を食い止め、安全な耳を作ることです。その上で可能な限り聞こえの再建(鼓室形成術)を試みますが、内耳の機能自体がダメージを受けている場合などは、聞こえの改善に限界があることもあります。早期に手術を受けるほど、聞こえを守れる可能性は高まります。

Q4. 真珠腫は遺伝しますか?

A4. 真珠腫性中耳炎そのものが遺伝するという明確な証拠はありません。ただし、耳の骨の形や耳管の働きやすさといった身体的特徴は親子で似ることがあるため、結果として同じように中耳炎になりやすい傾向が見られることはあります。

Q5. 水泳や入浴に制限はありますか?

A5. 真珠腫があって鼓膜に穴が開いている状態では、耳の中に水が入ると感染を起こして悪化しやすくなります。耳だれが出ている時期は、水泳などは控えるべきです。入浴時も耳に水が入らないよう工夫が必要です。具体的な制限については、耳の状態を見ながら個別にアドバイスいたします。

院長より

江戸川区西小岩の地域の皆さま、こんにちは。「すぎやま耳鼻咽喉科クリニック」院長の杉山博です。真珠腫性中耳炎という言葉を聞いて、戸惑いや不安を感じられた方も多いのではないでしょうか。この病気は確かに「放っておけない病気」ですが、けっして怖がりすぎる必要もありません。大切なのは、正しい知識を持ち、適切な時期に適切な対応を行うことです。

当院は、みみ・はな・のどの治療を専門に、皆さまから信頼されるクリニックを目指しております。私は日本耳鼻咽喉科学会専門医として、これまでに数多くの耳の疾患を診てまいりました。真珠腫性中耳炎の診断においては、内視鏡を用いた細かな鼓膜の観察や、精密な聴力検査が欠かせません。当院ではこれらの検査体制を整え、患者さん一人ひとりの耳の状態を詳しく分析しています。もし手術が必要となった場合でも、江戸川区内外の最適な医療機関を責任を持ってご紹介し、術後のケアは再び当院で親身に行わせていただくという「地域完結型」の医療を大切にしています。

「たかが耳だれ」「ただの難聴」と我慢してしまうことが、後々の大きなトラブルにつながることがあります。特に真珠腫性中耳炎は、早めの治療がその後の生活の質(QOL)を大きく左右します。小岩駅北口から徒歩1分という通いやすい場所で、小さなお子さまからご高齢の方まで、皆さまの耳の健康を守るお手伝いをさせていただきます。少しでも耳のことで気になることがあれば、どうぞお気軽に、ご相談にいらしてください。私たちと一緒に、大切な「聞こえ」を守っていきましょう。

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