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突発性難聴

朝、目が覚めたときに突然片方の耳が聞こえなくなっていたり、電話中に急に音が遠のいたりする。そんな衝撃的な体験をされるのが突発性難聴という病気です。この疾患は、まさに名前の通り「あるとき突然に」耳の聞こえが悪くなる、耳鼻咽喉科における緊急性の高い病気の一つです。私たちすぎやま耳鼻咽喉科クリニックでは、江戸川区の小岩駅北口から徒歩1分という立地を活かし、異変を感じた方がすぐに駆け込める体制を整えています。院長である私は日本耳鼻咽喉科学会専門医として、これまで多くの患者さんの「聞こえ」に向き合ってきました。突発性難聴は、発症から治療開始までの時間がその後の回復を大きく左右します。「少し様子を見れば治るだろう」と放置せず、異変を感じたらすぐにご相談ください。当院では精密な聴力検査や内視鏡検査を実施し、一人ひとりの症状に合わせた適切なアプローチを提案いたします。皆さんの大切な「聞こえ」の健康を守るため、地域に根ざした医療を提供してまいります。

突発性難聴の症状について

突発性難聴の最大の特徴は、何の前触れもなく突然に耳が聞こえなくなることです。患者さんによって表現はさまざまですが、「朝起きたら耳に膜が張ったようだった」「急にテレビの音が聞こえづらくなった」「電話の相手の声が聞き取れなくなった」といった訴えが多く聞かれます。多くの場合、症状は片方の耳だけに現れますが、稀に両方の耳に起こることもあります。

難聴の程度も人それぞれです。全く何も聞こえなくなるほど重度のケースもあれば、なんとなく耳が詰まった感じ(耳閉感)がするといった軽度のケースもあります。しかし、軽度だからといって油断は禁密です。音が歪んで聞こえたり、響いて聞こえたりする症状も、突発性難聴のサインである可能性があります。

また、聞こえの悪さ以外にも以下のような症状が同時に現れることがよくあります。

  • 耳鳴り・・金属音のようなキーンという音や、ゴーという音が突然鳴り始めることがあります。
  • めまい・・周囲がぐるぐる回るような回転性めまいや、ふわふわするような浮動性めまいを伴う場合があります。
  • 吐き気・嘔吐・・強いめまいに伴って、気分が悪くなることがあります。
  • 耳閉感・・耳の中に水が入ったような、あるいは飛行機に乗ったときのような詰まった感じが続きます。

特にめまいを伴う突発性難聴は、内耳のダメージが比較的大きいことが推測され、慎重な経過観察と迅速な治療が必要になります。めまいがあるからといって、脳の異常や内科的な病気だと思い込み、耳鼻咽喉科への受診が遅れてしまうケースもありますので、耳の症状がある場合は必ず専門の医療機関を受診してください。

症状の出方は「何月何日の何時頃に悪くなった」とはっきり自覚できるほど急激です。もし、徐々に聞こえが悪くなってきたという場合は、別の疾患(加齢性難聴や慢性中耳炎など)の可能性が高くなります。突発性難聴はスピード勝負の疾患であることを、まずは知っておいていただきたいと思います。

突発性難聴の原因について

実は、突発性難聴の明確な原因は、現代医学をもってしても完全には解明されていません。そのため、特定の原因を特定して治療するというよりは、現在有力視されているいくつかの説に基づいて治療が行われます。主な説としては「ウイルス感染説」と「血管障害説」の2つが挙げられます。

一つ目のウイルス感染説は、おたふく風邪やヘルペスウイルスのようなウイルスが内耳に感染し、聴神経に炎症を引き起こすという考え方です。風邪を引いた後に発症するケースが見られることから、この説が支持されています。

二つ目の血管障害説は、内耳に血液を送る細い血管が詰まったり、血流が滞ったりすることで、音を感知する細胞(有毛細胞)が酸素不足に陥り、機能が低下するという考え方です。内耳の血管は非常に細く、一度血流が悪くなるとダメージを受けやすい繊細な構造をしています。

さらに、これらの引き金となる要因として、以下のようなリスク因子が指摘されています。

  • 肉体的な疲労・・過度の労働や睡眠不足が続くと、免疫力が低下しやすくなります。
  • 精神的なストレス・・強いストレスは自律神経を乱し、血流の悪化を招くことがあります。
  • 生活習慣病・・糖尿病や高血圧などは、血管に負担をかけるためリスクを高める可能性があります。

私たちのクリニックがある江戸川区周辺でも、お仕事で忙しくされている方や、家事で心身ともに疲れが溜まっている方に発症するケースを多く見かけます。突発性難聴は、体が発している「休んでほしい」というサインであるとも捉えられます。原因を特定することは難しいですが、心身の安静が回復への第一歩となることは間違いありません。

突発性難聴の病気の種類について

「耳が突然聞こえなくなる」という症状を持つ病気は、突発性難聴だけではありません。診察の際には、他の病気ではないかどうかを慎重に見極める(否定する)必要があります。似たような症状を引き起こす疾患には、以下のようなものがあります。

まずはメニエール病です。こちらは激しいめまいと難聴、耳鳴りを繰り返すのが特徴です。突発性難聴は原則として一度きりの発症ですが、メニエール病は症状が何度も再発します。最初の発症時には突発性難聴との区別が非常に難しいため、慎重な経過観察が必要になります。

次に、低音障害型感音難聴です。こちらは低い音だけが急に聞こえなくなる病気で、耳の詰まった感じが強く出ます。突発性難聴に比べると比較的治りやすい傾向にありますが、再発を繰り返しやすいという特徴があります。

さらに、聴神経腫瘍という脳神経にできる良性腫瘍が原因で難聴が起こることもあります。一見すると突発性難聴のような症状で始まりますが、腫瘍が神経を圧迫することで聞こえが悪くなります。この場合はMRI検査などによる精密な診断が必要になります。

その他の関連する病態としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 外リンパ瘻・・力んだり、気圧の変化があったりした際に内耳の窓が破れ、液が漏れ出す病気です。
  • 外耳道真珠腫・・外耳道の皮膚が腫瘍のように増殖し、周囲の骨を壊していく病態です。
  • 耳管狭窄症・・鼻から耳に通じる管が詰まり、耳が塞がった感じがする状態です。

このように、突然の難聴にはさまざまな原因や疾患が隠れています。これらを正しく判別するためには、専門的な知識と検査設備が不可欠です。小岩駅近くの当院では、患者さんの訴えを丁寧に聞き取り、必要な検査を行うことで、最適な診断を導き出せるよう努めています。

突発性難聴の治療法について

突発性難聴の治療において最も重要なことは、発症から1週間以内、できれば48時間以内に治療を開始することです。治療開始が遅れるほど、聴力の回復が難しくなるという厳しい現実があります。当院では、診断がついた段階ですぐに治療を開始します。

標準的な治療法は、ステロイド療法を中心とした薬物療法です。ステロイドは、内耳の炎症を抑え、ダメージを受けた細胞の回復を助ける強力な作用を持っています。通常は飲み薬(内服薬)として処方しますが、症状が重い場合や早期の改善を目指す場合は、より高用量の投与を行うこともあります。

ステロイド治療と並行して、以下のようなお薬を組み合わせて使用します。

  • 血管拡張薬・循環改善薬・・内耳の血流を良くし、細胞に酸素と栄養を行き渡らせます。
  • ビタミン剤(特にビタミンB12)・・神経の修復をサポートする役割があります。
  • 代謝改善薬・・細胞のエネルギー代謝を活性化させます。

また、お薬による治療と同じくらい大切なのが、心身の安静です。どれだけ良いお薬を使っても、睡眠不足や強いストレスが続いている状態では、治療効果が十分に発揮されません。発症から1週間程度は、お仕事や家事をできるだけ休み、リラックスして過ごしていただくことを強くお勧めしています。

重症度が高い場合や、通院での治療が困難な場合には、提携する総合病院での入院加療をご提案することもあります。入院治療では、ステロイドの点滴や、高気圧酸素療法(高い圧力をかけたタンク内で酸素を吸入する治療)が行われることもあります。当院では患者さんのライフスタイルや症状の程度を総合的に判断し、最適な治療場所を選択できるようサポートいたします。

治療の経過については、人によって異なります。完全に元の通りに聞こえるようになる方もいれば、残念ながら一部に難聴や耳鳴りが残ってしまう(寛解に至らない)方もいらっしゃいます。しかし、早期に適切な治療を行うことで、回復の可能性を最大化できることは間違いありません。

突発性難聴についてのよくある質問

Q1. 突発性難聴は再発しますか?

A1. 突発性難聴は、原則として一生に一度しか起こらない病気とされています。もし、何度も聞こえが悪くなることを繰り返す場合は、メニエール病や低音障害型感音難聴など、別の疾患である可能性を考慮する必要があります。

Q2. ストレスだけで耳が聞こえなくなることはありますか?

A2. ストレスそのものが直接的に神経を遮断するわけではありませんが、ストレスによって血管が収縮したり、免疫力が低下したりすることが、突発性難聴の大きな誘因(きっかけ)になると考えられています。現代社会において、ストレス管理は耳の健康にとっても非常に重要です。

Q3. イヤホンの使いすぎは原因になりますか?

A3. 長時間の大きな音による難聴は「騒音性難聴」や「ヘッドホン難聴」と呼ばれ、突発性難聴とはメカニズムが異なります。しかし、耳を酷使している状態は好ましくありません。突発性難聴を発症した際は、しばらくの間イヤホンの使用を控え、耳を休ませることが大切です。

Q4. 治療中に気をつけることはありますか?

A4. とにかく安静を心がけてください。激しい運動や長風呂、飲酒などは血流の変化を招き、内耳に負担をかける可能性があるため、治療期間中は控えるようにしましょう。また、大きな音のする場所に行くのも避けてください。

Q5. 完治する確率はどのくらいですか?

A5. 一般的には、3分の1の方が完治し、3分の1の方が改善するものの何らかの症状が残り、残りの3分の1の方は残念ながらあまり改善が見られないと言われています。この確率を少しでも「完治」の方へ引き上げるために、早期の受診と治療が不可欠なのです。

院長より

耳が聞こえづらくなるということは、周囲とのコミュニケーションが断たれるような、非常に孤独で不安な体験だと思います。特に突発性難聴のように突然その日が訪れる場合、そのショックは計り知れません。私たちは、江戸川区の皆さんがそのような不安に直面したとき、いつでも頼れる存在でありたいと考えています。

私は日本耳鼻咽喉科学会専門医として、これまで数多くの耳の疾患を診てきました。突発性難聴の治療において、私たちが最も大切にしているのは「スピード」と「丁寧な検査」です。小岩駅北口から徒歩1分という通いやすさを活かし、違和感を覚えたその日に受診していただける環境を提供しています。当院では、最新ではないものの、信頼性の高い標準的な聴力検査機器を備え、精密な診断を行っています。

「仕事が忙しくて病院に行っている暇がない」「明日になれば治っているかもしれない」というお気持ちはよくわかります。しかし、突発性難聴において「待つこと」は最大のデメリットになりかねません。もし、ご家族やご友人で「急に耳が聞こえなくなった」と困っている方がいらっしゃれば、ぜひ背中を押してあげてください。

当院は、小さなお子さんからお年寄りまで、誰もが安心して相談できるクリニックを目指しています。みみ、はな、のどの悩みは、生活の質に直結します。少しでもおかしいなと感じたら、遠慮なくすぎやま耳鼻咽喉科クリニックへお越しください。私たちが、あなたの「聞こえ」と「安心」を全力でサポートいたします。

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